ケンミレ式投資; 上昇中の相場環境での投資手法

上昇中の相場とはどのような相場でしょうか。株は上がれば下がります。この基本を忘れないでいると、上昇中の相場というのは、いつ下げに転ずるか分からない相場と言えますので、常に危険が伴っている相場と言えます。ですから、初心者の方は絶対に手を出すのを辞めましょう。通常この時期と言うのは、株価がグングンアップしている訳ですから、相場は強気の状態になり、個人投資家のみなさまももっと上がるのでは?と考え、かなり思い切った投資をしている傾向にあります。しかし、上がり続けると言うことは絶対に株ではありえないですので、やがて終わりが来ます。そのことを常に念頭に置きながらこの時期は投資をしましょう。株式と現金の比率−全体総額の約40%を投資に利用

ある程度株式市場が上昇しますと、何時下落に転じるか分かりません。大きな上昇相場になるのか、思ったよりも小さな上昇相場になるのかは、終わってみなければ分かりません。つまり、ある程度株式市場全体が上昇した時には、徐々に株式比率を下げて現金比率を挙げる必要があります。それが根本的なリスクヘッジの考え方になります。ところが一般的には、「日経平均株価」や「TOPIX」が大きく下がっていると「これ以上下がったらどうしよう」と思い、リスクヘッジを考えて、少しの金額しか投資しません。しかし、株式市場がある程度上昇すると「もっとあがるかも」という安心感と期待感が出てきて投資額を増加する傾向があるようです。そしてついには、株式市場が高値近辺になりますと周りがもっと強気になりますので、周りに洗脳されて自分もどんどん強気になり、気がついた時には『投資出来る資金のほとんどを投資してしまっていた』という結果になります。そして、そこから株式市場が下落し始めた時には『評価損が増加し続けて』株価を見るのも嫌になり、一番大切な底値圏では何も買えずに、またある程度株式市場が上昇したら『もっと上がるかも』と強気になり、投資を再開するというパターンが多いようです。
このパターンに嵌まると最低のパフォーマンスしか得られません。株式投資の基本は『下がったときに買う』ことであり、更に大きく下がった時ほど安心感が出るので投資額を増加させましょう。
目標利益率(低めに)

突然、下落はやってきます。上昇中の相場は欲張らないことが基本となります。このときは、一つの銘柄で大きく儲けることを決して考えず、回数を増やして確実に儲けることを選びましょう。ですから、底値圏や上昇初期に比べて『目標利益率の数値は小さくしなければならない』ということになります。
損切り(意識しておく必要あり)

何時、株式市場が下がるか分からないということは、『損切り』もある程度意識しておく必要があります。もし、突然下がり始めたとしても、迅速な対応が出来るようなレベルに到達していることが必須条件となります。損切りを意識しなければならないような環境では、投資の初級者は参加することは止めましょう。
保有期間

同じようにゆっくりと投資する時期ではありません。銘柄の1回の上昇期間はそれぞれ異なります。過去のチャートを参考にしながら、この銘柄は最大でも保有期間は何日にしようと投資をする前に考えてから投資しましょう。

まとめ 上昇中の相場環境での投資手法−上昇中はいつ下降に転じるか分かりませんので、欲張り過ぎない。

1. 投資資金に対する株式の比率を下げてキャッシュ比率を上げる。
2. 一つの銘柄で多く取ることを考えずに、多くの銘柄で確実に利益を積み上げる方法を取る
3. 下落に転じた時には、損切りを考えなくてはいけないため、念頭においておく。
4. 保有期間は既に上昇している段階なので、過去の上昇時の上昇日数を参考に確実に売るようにする