ケンミレ式投資; 下落中の相場環境での投資手法

下落中の相場とはどのような相場でしょうか。投資をする上で一番難しいのが下落相場です。ならならば二つのハンデがあるからです。その二つのハンデを下記に記載致します。 (1)『必ず上昇率よりも下落率が高くなる』ので儲けが少なくなる(2)『必ず上昇したあとの下落では前の安値を更新する』ことで、持っていれば持っているほどリスクが高くなり、損失が拡大する。上記の2つですから、特に初心者の方に当てはまりますがベストの選択は天井圏と下落途中の相場は『投資しない期間』と決めて、徹底して守ることです。株式と現金の比率ー投資資金の約10%を投資に利用

一番難しいのが下落途中の投資です。なぜならば、下落相場とは下落率が上昇率よりも大きい相場だからです。つまり『上昇したあとの下落率は上昇率よりも大きくなるので、必ず前回の安値を更新する』からです。ですから、たとえ、押し目で買ったとしても、リバウンドをして戻した時に「少しの利益しか得られないから」とためらって持ち続けてしまうと、中期波動は下落相場なので、次の下落はその前の買ったときの下落より下回ってしまい100%損をしてしまいます。思い切りが良く、決断力がある投資家でなければ下落相場で勝つことは難しいのです。つまり、一番投資してはいけない相場が下落途中の相場となります。ですから下落途中は全体の投資資金に対して株式比率で高くても10%程度に、残りの90%をキャッシュで持っておきましょう。補足しますと、『一番いけないのは天井圏の相場ではないか』と思うかもしれません。しかし、天井圏とは「天井圏であり最高値ではない」ですし、「更に天井圏とは1回の上昇率が非常に高い環境である」ことから、投資の上級者にとっては『諸刃の剣』ではありますが、非常に高リターンが期待できて面白い相場でもあります。
目標利益率

これも天井圏と同じですが、下落初期が始まったとプロの投資家が認識した場合には、すぐに損切りで対処しようと考えますので、とても逃げ足が早い資金が多く下落相場では、押し目で買ったとしても、中期波動で見た場合には、下落をしているわけですから、当然リバウンドも上昇相場とはまったく異なり、一つ前の最高値圏に達すると考えない方がいいでしょう。ですから、下落相場では【絶対に欲張らず、小さい利益を確実にあげていく】事がとても重要です。また、欲張って売り損ねて下落が始まってしまったら、買った値段よりも大きく下落をしてしまうことを覚悟しましょう。ですから、下落途中の投資では『利益率』は欲張らないことを忘れないで下さい。大きく負けてしまうことを選ぶのではなく、小さく確実に利益を上げることを選びましょう。
損切り(とても重要)

買ったあとに予想通り上昇したとしても、上手く売れなかった時には損切りがとても重要になります。損切りをしなかった時には『その後に訪れる大幅下落のあとの絶好の買い場で買う資金がなくなる』からです。株式投資で安定的に勝ち続けるためには『大底圏では必ず投資資金がある』という状態にしなければなりません。したがって、下落途中では投資せずに『我慢』することがベストの選択であり、投資を続行することは非常にリスキーであると考えましょう。リバウンドでうまく売れなかった場合には、即損切りして、その後の絶好の買い場で投資できる資金を減らさないようにしましょう。
保有期間(短い)

下落途中の相場での投資で一番重要なことは『保有日数』です。なぜならば、持ち続ければ必ず前の安値を更新して下落しますので、長く持ち続けないことが下落相場の投資戦術の基本になるからです。

まとめ 下落中の相場環境での投資手法−下落中は、前回の最高値を上回ったリバウンドをすることはありませんし、前回の安値を更新する相場です。

1. なるべく投資をしない。投資を行うまでは株式の保有比率は出来るだけ小さくする。
2. 下落幅が上昇幅を上回る相場なので欲張ることをせず、目標利益率を少なめに確実に利益を取ることを目指す。
3. 目標利益率で売れなかった場合には、すぐに損切りをする。
4. 保有期間は短めにして、売れるときに売って確実に利益を上げよう。