TIPSノート:今後の相場・どう対策するか?

■13日の日経平均株価
前日比614円安の1万4218円で取引終了。大幅反落で今年最大の下げとなる。米国株式相場でダウ工業株が100ドル近く下落、寄り付き前の外資系証券経由の注文状況が14日連続で売り越しとなり、新たな買い材料がないことからジリジリと値を下げた。韓国やインドで年初来安値を更新するなどアジア株が軟調だったことも投資家心理を冷やした。
相場全体の地合いの悪さを背景に仕掛け的な売り注文が断続的に続き、個人投資家追証回避の手じまい売りなど、下げが下げを呼び600円を超える大幅下落となる。福井俊彦日銀総裁参院財政金融委員会で、インサイダー取引容疑で逮捕された村上世彰氏が率いる投資ファンドに1000万円拠出していることを明らかにしたことが、株式市場の不透明要因になったとの指摘もあった。

日足のローソク足は大陰線となる。下値メドとされた節目の1万4500円や9日の年初来安値(1万4389円)をあっさり割り込みむ。ここからの下値メドとしては、昨年の安値(1万770円)から今年の高値(1万7563円)までの上げ幅の半値押しに当たる1万4167円や、節目の1万4000円が視野に入る。4月7日の高値からの下落幅は19%に達しており、そろそろ調整が終了してもよさそうだ。

[信用状況]
売り残は2週間ぶりに減少、買い残は4週連続の減少。買い残の大幅減少により信用倍率は2月ぶりの低水準に改善した。この週も相場が調整色を強めたことで、買いが手仕舞われたようだ。信用買い残は半年ぶりに5兆円の大台を割り込み、直近のピークをつけた5月1日から14.5%減少した。

[今後の対策]
プラスランキング銘柄を押し目買いで取り組むかマイナスランキング銘柄の戻りを空売りで取り組むことがリスクを抑えた投資となることが考えられる。(ジェット証券による)